現在公開中の映画『怒り』。
近々見に行きたいと思っているのですが、その前に、原作 吉田修一、監督 李相日と、同じ組み合わせで、2010年に公開された『悪人』が、日本映画専門チャンネルで先日放送されていたので、まずはそちらを鑑賞。
映画『悪人』
芥川賞作家・吉田修一の最高傑作を、李相日監督が渾身の映画化。主演の深津絵里がモントリオール世界映画祭最優秀女優賞を受賞、作品も2010年度キネマ旬報ベストテン第1位に選ばれた傑作。ひとつの殺人事件。殺した男と愛した女。引き裂かれた家族。さまざまな視点から事件の真相が明らかになるにつれ、観る者に「いったい誰が本当の“悪人”なのか」を問う。悪意にまみれたこの現代で、ひとは何にすがって生きれば良いのか。人間の善悪を深くえぐる演出と豪華キャストによる究極のヒューマンドラマ。
6年前の映画ですが、やっぱり「満島ひかり」の演技は凄いなと感じさせます。今多くの監督から評価されている片鱗は、この映画からも充分に感じます。
そして言わずもがなの「樹木希林」。
「満島ひかり」とは対照的に、演技を感じさせないその演技には引き込まれました。
もちろん主演の二人、妻夫木聡と深津絵里も良かったです。
深津絵里がモントリオール世界映画祭最優秀女優賞、第34回日本アカデミー賞主演女優賞を受賞、妻夫木聡が第34回日本アカデミー賞主演男優賞を受賞したのも納得の演技でした。
『悪人』。
その人への捉え方は人それぞれだし、またその人自身の振る舞いも、人によって当然変わってくる。
結局見る人によって、接する人によって、「善人」にも、「悪人」にもなるんだろうなと改めて感じさせる映画でした。
今度は是非その原作も読んでみようと思いました。