「罪の声」塩田 武士 (著)を読んで。

2020年10月30日(金)に、出演:小栗旬 星野源で公開予定の映画『罪の声』。

こちらはその原作小説です。

「罪の声」塩田 武士 (著)

「罪の声」塩田 武士 (著)

京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われたテープとまったく同じものだった。「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは。渾身の長編小説。

1984年と1985年に食品会社を標的とした企業脅迫事件『グリコ・森永事件』を題材とした本小説。

『グリコ・森永事件』といえば、今から35年前に起きた事件ですが、昭和の未解決事件として『3億円事件』と並んで、若い方でも何となくその事件のあらましを知っている方も多いのではないでしょうか。

私は当時小学生でしたが、警察や企業、メディアに向けた「脅迫状・挑戦状」。犯行グループの一員とされる「キツネ目の男」の防犯カメラの映像と正面を向いた似顔絵。犯行に使われた「子供の声」などは当時の記憶として残っています。

そして何と言ってもこの事件をきっかけに、チョコやガムなどお菓子のパッケージがビニールで覆われるようになったのを、子供ながらに実際に起きている身近な事件なんだと、感じていた事を覚えています。

ただ実際この『グリコ・森永事件』を改めて深く知るようになったのは、大人になってから。

特に私の中では、NHKで放送された未解決事件の第一弾で、この事件が取り上げられ、改めて興味を持ちました。

「罪の声」塩田 武士 (著)

当然小説の内容はフィクションですが、実際に起こった事件を題材にしているだけにリアリティがあり、『グリコ・森永事件』も実際こうした背景だったのかと思ってしまうほどでした。

ただ一方で、話が上手く繋がっていくところや、主人公の心情などには少し違和感を覚えるところもありました。

多分それは今でも『未解決事件』として解決されていない事件なので、読んでいても「そんな訳無い。」と打ち消している部分があるのかなと思います。

これが実際に起こった題材をフィクションとして小説にする時の難しさですね。

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