スポーツの雑誌の代名詞でもある「Number(ナンバー)」誌上で、創刊40年目にして初めて将棋を特集したことで話題の第1010号。
発行部数も20万部に達し、20万部以上を発行するのは2014年のサッカーW杯特集以来との事です。
Number(ナンバー)1010号「藤井聡太と将棋の天才」
藤井聡太と将棋の天才。
Wonder Athletes on the Board
[最年少二冠の輝き]
藤井聡太「天翔ける18歳」
[最年少街道は続く]
記録で辿る異次元の歩み
[東海の血脈]
板谷一門の偶然と必然
[トップ棋士縁側対談]
佐藤天彦×中村太地「藤井はピカソか、モーツァルトか」
[永世名人の慧眼]
中原誠が語る18歳の羽生と藤井
[特別エッセイ]
22時の少年――羽生と藤井が交錯した夜
[プロフェッサー解説]
天才が切り拓いた矢倉新時代
勝負師たちの肖像
[新名人の決意]
渡辺明「敗北の夜を越えて」
[失冠からの再出発]
木村一基「受け師は何度でも甦る」
[タイトル戦で振り返る]
王者たちの覇権20年史
[振り飛車への愛]
久保利明「変える勇気、変えぬ信念」
[竜王のターニングポイント]
豊島将之「仲間から遠く離れて」
[58歳の矜持]
谷川浩司「光速は終わらない」
[藤井キラーの肖像]
大橋貴洸「勝負スーツに込める志」
[将棋界が揺れた1年]
羽生を止めろ
七冠ロード大逆転秘話
普段将棋の記事を読む機会が無い私にも、とても興味深い内容でした。
その中でも今回、現役最強の棋士と称される「魔王」渡辺明三冠が、藤井聡太二冠に敗れた後、関西将棋会館から帰るまで、また念願だったであろう、「名人位」を獲得するまでの記事。
「新名人の決意」渡辺明 敗北の夜をこえて。
史上最年少での初タイトル獲得が掛かっているという事で、藤井聡太二冠にばかり注目が集まる中、渡辺明三冠にとっては、今回は相当やりにくかったかと思います。
また棋士の方はあまり感情を表に出さないので分かりませんが、藤井聡太二冠に敗れて棋聖のタイトルを失ったことは相当悔しかったのでは無いかと思います。
この先何十年と、渡辺明三冠、藤井聡太二冠の対決が繰り広げられると思いますが、次回対戦の際には、是非渡辺明三冠にリベンジしてもらいたい。と個人的には思います。
そして何と言っても、今から25年前に七冠制覇を達成した羽生善治九段の記事。
「将棋界が揺れた1年」羽生を止めろ 七冠ロード大逆転秘話
ちょうど羽生九段が、第33期竜王戦挑戦者決定戦3番勝負を制し、竜王への挑戦権を獲得したという嬉しいニュースがありますが、やはり私達世代にとってはまだまだ羽生さんに頑張ってもらいたい気持ちがあります。
もし今度竜王のタイトルを獲得すれば、通算100期目のタイトル。
50代以上のタイトル挑戦は史上4人目で、竜王戦の舞台に50代の棋士が登場するのは初めての事。
これまでも前人未到の偉業を成し遂げてきた羽生善治九段であれば、と期待をせずにはいられません。