先日、新宿シネマカリテで見たこちらの映画。
アカデミー賞 脚本賞にもノミネートした「ナイトクローラー」
血が流れれば、トップニュースになる―――。
眠らない人口都市ロサンゼルスで、窃盗を繰り返して生計を立てている失業中の孤独な青年ルイス。
ある晩、交通事故の現場で“ナイトクローラー”と呼ばれる事故報道専門のパパラッチを目撃し、興味を持った彼はビデオカメラと警察無線の盗聴器を手に入れ、自分でもその仕事を始める事に。学歴もコネもないが、成功のノウハウはすべてネットで学び、並はずれた判断力と類まれな集中力を駆使し、上昇志向の塊のようなこの男は水を得た魚のように夜の街を徘徊する。猛スピードでクルマを走らせ、見よう見まねで銃撃事件を撮影したルイスは、その映像をテレビ局に売り込む。
「刺激的でショッキングな映像が欲しいの。望ましいのは被害者が白人の富裕層で、犯人はマイノリティや貧困層。もちろん血ありでね。」過激なスクープ映像を買い漁る女性ディレクターにその腕を買われたルイスは、何か撮ったらいの一番に彼女に連絡すると約束するのだった。センセーショナルな動画がニュース番組に高く売れると知った彼は、一切の躊躇もなく血や死体をカメラに収めていく。倫理度外視!あらゆる道徳や法も越え、自らが犯罪現場を作り出すところまでエスカレートしていきながら。無職から天職に―。エサを探し求めるハイエナやコヨーテのごとく、他人の<破滅>の瞬間に、カメラを持って現れる。何かに取り憑かれたたように…。
決して褒められたものではありませんが、求める人達がいるから、成り立つ仕事。
例えば、「視聴者提供」といった形で、普通の人がスマホなんかで撮影した映像が、そのままテレビで流れるのを見て、よりリアリティを感じるのと同じことなのかもしれません。
そして私には、ある意味想定とは違ったラスト。
「全米NO.1映画評サイト【ロッテン・トマト】で驚異の満足度95%を叩き出した映画至上かつてない“戦慄のハッピーエンド”」というのも納得です。
ちなみに今回初めて「新宿シネマカリテ」で映画を見たのですが、ホームページに割引クーポンがあり、通常よりもお得に映画を見ることができます。
※終了している場合があるので、公式ホームページのご確認をお願いします。