「負けない」と「勝つ」は異なる。
第一章の冒頭に書かれているこの言葉。
読み進めるうちに、なるほどなと思わせます。
負けない技術─20年間無敗、伝説の雀鬼の「逆境突破力」 桜井 章一
勝ちにこだわるから欲望に支配され、醜く、卑しくなる。「かっこよく負ける」ことが結果として「負けない」に繋がるのだ。雀鬼の勝負哲学に「本当の強さ」を学べ
- 「勝ち」を求めすぎると弱くなる
- 格好よく勝つのは百年早い
- 負けの99パーセントは「自滅」
- 「答え」を求めない強さを持つ
- 間合いを取れない経済人
- 真剣勝負に怒りの感情はマイナス
- 「チャンス」と「勝負所」は別物
- 「守る」のではなく「受ける」
- 「結果がすべて」は敗者の論理
- いい勝負は相手との共同作業
雀鬼「桜井 章一」
麻雀の裏プロの世界で20年間「代打ち」として超絶的な強さを誇り、一度も負けなかったという、その名前ぐらいは聞いたことがありましたが、実際に本人が書いた本を手により読んだのは初めて。
麻雀の世界に生き、また現在もその指導に当たっている人物ですが、この本に書かれていることは、一般社会、普段の生活でも十分に役立つ内容だと思いました。
冒頭に書いた、「負けない」と「勝つ」は異なる以外にも、あえて相手の得意技を受ける(プロレスの様ですが・・)、など、これからの生き方に取り入れてみようかなと思わせる言葉が多かったです。
今の世の中には、自己啓発本といわれるものが多く溢れていますが、この本は、また読み返したいと思える本でした。