関ヶ原の戦いを扱った『関ヶ原』の続編的作品で、大坂冬ノ陣、夏ノ陣を最後に陥落してゆく大坂城の運命に託して、豊臣家滅亡の人間悲劇を描いた作品。
「豊臣家をつぶす」ー”関ヶ原”から14年、徳川家康は多年の野望を実現すべく、大坂城の秀頼・淀殿に対して策略をめぐらす。方広寺鐘銘事件など、つぎつぎと打ち出される家康の挑発にのった大坂方は、西欧の城塞をはるかに凌ぐといわれた巨城に籠城して開戦することを決意する。
大坂冬の陣・夏の陣を最後に陥落してゆく巨城の運命に託して、豊臣家滅亡の人間悲劇を描く歴史長編。
前回の『関ヶ原』に続いて読んだ、『城塞』。
『関ヶ原』もそうでしたが、こちらの方がより濃く、人間模様と、その内面に渦巻く感情が描かれている感じがしました。
帯にある通り、大坂の陣から400年。
間違いなく今の日本の礎というものは、このあと築かれたと言ってもいいかと思います。
そして来年の大河ドラマは、この作品中でも活躍が描かれている、真田幸村を主役とした『真田丸』。
最近は大河ドラマをあまり見ていなかったのですが、こちらは今から楽しみです。